ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing

ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing
ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing
ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing
ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing

ひらかれた手 ― 砂鉄画 “An Open Hand” – Sand Iron Drawing

ゆれる、ほどける、ひらかれる。

ずっと握っていたものを、そっと手放すとき。
そこには、少しの怖さと、大きな静けさがある。

何かが静かに、でも確かに生まれようとしている。
与えることと受け取ること。差し出すことで、満たされていく。

包み、包まれながら、
いのちの気配がかすかにゆらぐ。

「ひらかれた手」は、差し出す手でもあり
同時に源から受け取っている手でもある。

その循環の中に、生まれるあたたかさ、生命。

握っていたものを少しゆるめてみたときに、
ふと自分の内側に、風が通るような、空間が生まれる。

砂鉄という自然の素材が、まるで呼吸するかのように、
画面の中で、目に見えない流れを描き出してくれました。

ひらかれる瞬間は、特別なことをする必要はなくて、
ただ、何かをしようとすることを手放して、
そっと力を抜くこと。
すると自然と、世界の方からふれてくる。
この絵にも、そんな静かな在り方を込めました。

この絵が、小さなきっかけとして、ただここにあります。


“An Open Hand” – Sand Iron Drawing
Swaying, softening, opening.

There’s a stillness that comes
when we gently release what we’ve been holding.

To open doesn’t require doing anything—
just letting go of the urge to do,
and softly relaxing.

Then, somehow, the world reaches toward us.
This piece holds that quiet presence.