千尋の滝の暖流桜が、ほぼ満開。
ソメイヨシノとは違うその花びらが、静かな朝の空気にふんわりと咲いていました。

メジロちゃんたちが次々と訪れ、蜜を吸いながら悦びの歌を響かせる。
あの澄んださえずりが、なんとも愛らしくて、思わず顔がほころぶ。
美味しいものを食べている時って、私もつい声が出ちゃうから、気持ちがよくわかる。
毎年、特別な一本の桜に「今年も会えたね」と挨拶。
花は、咲くべき時が来れば、自然と咲く。
蕾を力づくで開かせることはできない。
春の訪れとともに、ふわりと緩み、花開く。
「咲」という字には、もともと「笑う」という意味がある。
そして、「笑」という字にも「咲く」という意味があったという。
花も、心も、笑うように咲くものなのかもしれない。
力まず、余分なものを手放し、ふっと緩んでいきたいな。
今朝は、桜とメジロの優しい笑いに包まれ、幸せのお風呂に入っているようでした。