「もともとここ」- “Always Here”

「もともとここ」- "Always Here" (B2サイズ 515×728mm) shoko mukai 一部アップ
この作品は、屋久島の赤土・白土・砂鉄を使い、 個としての私と大きな存在の私が重なる瞬間を描いたものです。
「もともとここ」- "Always Here" (B2サイズ 515×728mm) shoko mukai
赤土の温かみ、白土の静けさ、砂鉄の力強さ。それぞれの素材が、
私が感じたすべての愛と広がりを象徴しているように感じています。
「もともとここ」- “Always Here”  (B2サイズ 515×728mm)

「もともとここ」- “Always Here”(B2サイズ 515×728mm)

屋久島の赤土・白土・砂鉄を使い、
個としての私と、大きな存在としての私が、重なる瞬間を描きました。

最初は『還る場所』というタイトルで描き始めましたが、
描いていくうちに感じたのです。
『還る場所』ではなくて、ずっとここにいた。
だから還るのではなく、「思い出す」。
それは、物理的な場所ではなく、
私自身がそうであった、生命の源、愛そのものです。
『もともとここ』という言葉が浮かんだ瞬間、
私は全てが繋がったように感じました。


私の亡き父は、重度のアルコール中毒でした。
家という場所は、私にとって決して安心できる場所ではありませんでした。
家族で集まることも少なく、私は一人で部屋で食事をとる日々を過ごしていました。

中学1年の時、学校のアンケートで「ご飯は誰と食べますか?」と聞かれ、
「一人で部屋で食べます」と何の疑問もなく書いたところ、
担任の先生に呼び出されて驚かれました。
その時、「家族一緒に食べることが大多数なんだ」と初めて気づいたのです。
私の中で大きな転換点でした。


でも、絵を描くということを通じて、
自分の深い内面に向かっていく経験を重ねていく中で、
私は本当に大切なことへの気づきを得てきました。
絵を描くという行為が、愛を思い出すプロセスであり、
私自身を取り戻す手段であったのです。


そして、この絵を描いている時に湧いてきた気持ちは、
「あぁ、大きな視点から見ると、私はずっと大丈夫で安心できるところにいたんだ」
ということでした。

その時、涙がこぼれそうになりました。

「私は決してここから離れたことはなかった。」
「ずっと、ここにいた。」

この「ここ」を言葉で表すなら、今の私には「愛」という言葉が一番しっくりきます。


完全に愛されている。
私は、いつでも愛されているからこそ、今ここに存在している。

私はそれを忘れて、彷徨ってきたけれど、いつもその愛に包まれていた。
失ったのではなく、忘れていただけ。再び、それを思い出したのです。


傷を消すのではなく、受け入れる。
それは苦しみの跡ではなく、私の成長の痕跡として、私を形成するもの。


私の内面にも、外の世界にも広がる広大さ。
そして、その広がりこそが、私そのものであることを感じています。


赤土の温かみ、白土の静けさ、砂鉄の力強さ。それぞれの素材が、
私の中で愛を象徴しているように感じています。
それは、私が育った環境や感じてきたことすべてが反映された色と形です。

この作品は、私が感じたすべての愛と広がり、
そして屋久島のエネルギーが込められた唯一無二のものです。

また、屋久島の赤土、白土、砂鉄。これらの自然素材には、
土地そのものが持つエネルギーが宿っています。
それは、ただの物質ではなく、土地の記憶と魂が込められた素材です。
この作品を通じて、その力強さと愛を感じていただけたらと思います。

この作品をお届けできることに、心から感謝しています。
私が感じた『愛』を、この作品を通じて、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

私が描きながら気づいたこの愛は、きっと誰の中にもあるもの。私の物語ではあるけれど、この作品を通じて、あなた自身の『もともとここ』を思い出してもらえたら嬉しいです。


この作品は販売可能です。468,000円(税込)。
※作品の価格は、今後少しずつ見直していく予定です。
この絵は、「生命の源」としての屋久島のエネルギーを感じ、赤土・砂鉄・白土という自然素材を使って表現しています。これらの天然素材には、その土地のエネルギーも込められています。

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